『出世する人』と『出世できない人』の【お金の話】
会社の経費を頻繁に使う恐ろしさ
目次
「業者に食事誘われて、奢るハメになったよ~」
「焼肉5人で、20,000円だったわ~付き合いは大変だわ」
「会社の経費で落ちないかな?」
3日前の話である。
こういう人は、とにかくズルイのだ。
毎度、会社の経費を自分のお金のように風呂敷を広げ、周囲に奢り続けている。
経費の水増しはもちろん、私用で使った経費もコソコソと請求してくるのだ。
一度、経費の恩恵を知ると、歯止めが効かなくなる。
本人だけが「バレていない!」と思っている。
断言しよう。
確実にバレているのだ。
「私用で寄った交通費や交際費」は、本人だけが上手くごまかせたと思っている。
あなたは規定の範囲内で、処理するべきである。
節度ある経費を使えなかった人の末路
上層部は、今までセコクて・ズルい人間を山ほど見ている。
横領や詐欺まがいの行為に比べれば、上記のズルさは可愛いものである。
もちろん可愛いだけで済むはずもなく、その事も分かった上で、評価している。
わざわざ、「少しの」水増し請求書などについて、とやかく言わない。
言わない代わりに、役職をあげることなどもない。
冷静にジャッジされているのだ。
これは、実際に他の会社のトップ層も、「うん、バレているのに残念だよね」と、同じく頷いていた話である。
また勘違いして欲しくないのだが、「少しの」水増し請求は、立証出来ないケースが多い。
セコイ社員は、あの手、この手を使ってすり抜けていくのである。
その後を辿ってみると、経費の水増しに歯止めが利かず、辞職せざるおえない者までいた。
会社のお金は金銭感覚を狂わせる。
節度を持つべきである。
出世する人の交際費
ズル賢い窓際組と対極にいる人たちもいる。
そう、出世組だ。
その者たちは、「会社の規定以上」の交際費は自腹で払う。
もちろん、私用に限っても自腹である。
当たり前だ。
また、遠い先に芽が出そうな関係の人たちとの食事も、自腹と決めている。
なぜならば、「まだ実らない関係こそ、のちに実を結ぶことを知っている」からだ。
目先の損得で、右往左往しないのである。
また、よく観察すると「後輩と食事する時」も自腹だ。
会社の経費で奢ると、後輩は「会社に奢ってもらった」と、無意識で感じてしまう。
あくまでも「あなたに奢ってもらった」と思われなければ、意味がない。
せっかくいい話をして盛り上がったのに、「○○(株)で領収書ください」と言うと、後輩は一気にテンションが下がる。
大事なので重複するが、必要に応じて経費は使うべきだが、「あなたが、親密になりたい相手」に関しては、身銭を払うことも必要だということである。
個人ブランドの時代がすぐそこまできている
あなたが組織内外問わず、リーダーを目指しているのならば、感謝の先を会社に向けてはならない。
「あなた個人」が感謝され、信頼されなければならない。
所詮、役職や会社の看板で関係を持ったところで、何も意味がないことに気付く日がくるはずだ。
これだけ、就業規則が厳しくなり、残業0が浸透してきている。
次は、必ずフリーランスの時代がくる。
企業も個人に仕事を依頼する。
固定費のかかる人員をいつまでも企業は抱えていられないからだ。
大手企業は、こぞって人員削減を公表している。
中小企業もその波は必ずくる。
きたるべき時に備えて、あなたは「個人の力」をつけておくべきである。
会社という組織が崩壊しても、個人で繋がる力があれば、生き残っていける。
最後に
僕自身、仕事を超えて仲良くなりたい部下や業者との食事は、自腹で払っている。
人数が10名以上になる場合は、さすがに経費を使用するが、出来うる限り普段は身銭をきっている。
なぜならば、「個人ブランド」を構築する方法を、僕の上司から盗んで、学んだからである。
その上司は今すぐ、会社を抜け出しても「フリーランス」として余裕でやっていける。
ただ、今はメリットがフリーでやるより、会社にいる方が得だと考え、会社を通して力をふるっている。
何でもそうだが、上手くいっている人の真似をして、気付くことがたくさんある。
「なぜ僕はこの上司が憎めないのだろうか」
「なぜ僕はこの上司についていきたいと思ったのか」
常に観察し続けた。
あなたがそのように思った「ポイントを記憶」しておくべきだ。
そして次は、あなたが実践し、「個人ブランド」を作りあげていく番である。