プロの最低ラインとは、社交辞令を言わない【営業のコツ】
目次
プロとアマチュアの差
プロとアマチュアの違いは、一体どこにあるのだろうか。
プロはお金を頂く、アマチュアはお金を頂かないという話をしたい訳ではない。
プロとアマチュアとの実力の基準をお話したい。
簡単に言うと、
最高の状態のアマチュア=絶不調のプロ
これほど、「差」がある。
ボクシングで言うと、アマチュアの絶好調の状態でも、本物のプロが風邪を引いてても勝てないということだ。
これがビジネスの世界に落とし込んでみると、急にプロの存在を確認することが難しくなる。
ビジネスのプロは少ない
アマチュアは世の中に山ほどいるが、ビジネスの世界のプロは驚くほど少ない。
ここまで言うと、「ビジネスでのプロはどれほどの実力なのか」と思うかも知れない。
ビジネスの世界では、たった一つの事を守るだけで、プロになれる。
それは、「言ったことは、必ず守る」ということだ。
「えっ?」と思った方もいると思うが、「淡々と有言実行している人が、プロ」なのである。
有言実行が小さなところから出来ない人が多い。
小さな約束すら守れないのだから、大きな約束など反故に近い。
小さな約束と社交辞令
例えば、雑談で言うと、この例だ。
取引先の人や久しぶりに会った人に、こう話していないだろうか。
「今度、お食事でも行きましょう」
いわゆる社交辞令である。
まずは、心から思っていないことを、話すべきではないし、軽い約束をしてはならない。
プロの最低ラインは、社交辞令を言わないことに尽きるのである。
僕はこうした偽物の人たちには、「今度、お食事行きましょう」と言われたとする。
間髪入れず、「今日行きましょう!」と答えている。
そのように返答すると、見事に2通りに分かれるのである。
「今日、行きましょう!」という人。
「今日は、ちょっと。。。」という人。
この二人の未来は、大きな差が出来るのは明白である。
その上、後者はバツが悪そうに「ちょっと。。。」と話す。
こちらが悪いことを言ったのかと、錯覚するほどだ。
以上の例は、ビジネスにおける前の段階である。
手前の段階でさえ、言行一致が出来ないのだから、本業の仕事となった場合、「言行不一致の人」と、容易に想像出来る。
言ったことを守る
反対に、「行きましょう!」と答えた前者の人たちは、どうなのか。
非常に高確率で、本業の仕事も言行一致していたのである。
とてもシンプルだが、その人の人柄が一瞬で分かるテストみたいなものだ。
ぜひ、社交辞令を言ってきた相手に対して、「本気の度合い」を確かめるのも面白いと思う。
「ちょっと。。。」と口を濁した相手とは、関わるべきではない。
誘われること自体が減る
ここで面白い話をひとつ。
「今日行きましょう!」と言い続けてきた為、後者の「ちょっと。。。」と言っていた人達は、二度と社交辞令を言わなくなったのである。
おそらく本能的に、本気の人を避ける習性があるみたいだ。
おかげさまで、飲み会の誘いも少なくなり、二日酔いもない。
次の日の仕事も全力で取り組むことが可能となったわけだ。
約束を守り続けた結果
そして一番のプレゼントは、「本気の人と深い時間を過ごせる」ようになったことである。
うわべの付き合いではなく、親密な関係になる人が増えたということだ。
僕の周りには、その分野で「プロ」と呼ばれる人が年々増加傾向にある。
そのプロ達に「これって出来ますか?」と聞くと、すかさず「それは出来ないかな」と答えてくれる。
非常に気持ちが良い。
なぜならば、「う~ん、やってみますね」と言われ、待たせ続けられるよりは全然良い。
「出来ない」と言われる方が、次へ声掛けが出来るし、効率も良い。
まずは、小さなところから有言実行していこう。
そうすれば、あなたも時間が出来る上に、実力もついてくる。
自分に嘘をつかない習慣にして頂きたい。
先日、取引先の人に「美味しい居酒屋さんありますか?」と聞かれ、「○○良いですよ」と話した。
すかさず、その日の夜に「美味しかったです!またご紹介お願いします。」とメールが届いていた。
「この人と関係を築きたい。」と心から思った。